ジョホールのイスカンダール経済特区

           

2006年にマレーシア政府がスタートした南ジョホール州の経済発展の為の特別指定地域です。

中国の深浅市が香港と経済的に一つになる事に大きく発展したケースをモデルにしています。5つの地域に分けられ地域毎に重点産業と起爆的なプロジェクトが計画されています。この地域の開発は,2007年に設立されたイスカンダル地域開発庁(IRDA:Iskandar Regional Development Authority)によって主導されている。IRDAは,マレーシア首相およびジョホール州長を議長とし,その下にボードメンバーが配置される官主体の組織構成となっている。

イスカンダール地域に2010年時点で約180万人の人口がいますが、2025年には300万人に増やすと言う政府の目標があります。また一人当たりのGDPも2010年の17,000米ドルから2025年には31,000米ドルに増やすとしています。事業進出や不動産投資で有望な地域です。

 

イスカンダル計画の概要

ジョホールバルの地政学的魅力としては、ASEAN各国の中心に位置している点とインド、中国という巨大マーケットに隣接していること。イスカンダル計画はマレーシア単独のプロジェクトではなく、シンガポールに近いその立地から、シンガポール政府と協力し開発を進めています。イスカンダル開発区は,5つのテーマ(教育・医療,商業・歴史,工業・貿易,石油化学関連と物流ハブ)を持つ地域から成り,世界的にも珍しい大型複合開発区となる。近年では食品分野の誘致も積極的に行われており,ハラルフード(イスラム戒律で食べることが許される食べ物)などの新産業の誘致も計画されています。

イスカンダル地区は5つの地区に区分され、それぞれの特色を出しながら開発が進められています。

A地区:ジョホールバル都心部(行政や金融といった中枢部)
B地区:ヌサジャヤ地区 (外国人移住者を誘致するために住居、商業、教育、医療に力を入れる地域)
C地区:タンジュンプルパス港エリア (物流拠点)
D地区:タンジュンランサット工業団地やパシルグダン工業団地 (化学や電気電子といった製造業に注力する地域)
E地区:スナイ空港周辺 (ハイテク分野を誘致)

マレーシア不動産投資で注目の経済特区「メディニ地区」

 メディニ免税企業設立 The Medini Incentive Support Package (ISP) 

B地区のヌサジャヤ地区を中心に「ビジネスインセンティブおよびサポートパッケージ」(ISP)が組み込まれており、旗艦ゾーンの特定の集中ハブへの投資を奨励する特別なインセンティブが可能になります。関係する特定のゾーンは2007年10月に明らかにされ、当時は、レジャー、住宅、金融、およびハイエンドの産業コンポーネントを組み込んだ混合開発ゾーンであるMedini IskandarMalaysiaのみが含まれていました。インセンティブには、適格企業が適格活動からの収入を得るための免税が含まれます。外国投資委員会の規則の免除、および「外国の知識労働者」の数を制限するものを含む、外国為替管理規則の下での柔軟性。

 対象になる事業 

  • 医療
  • 観光
  • ロジスティクス
  • グローバルビジネスサービス
  • 教育
  • クリエイティブ

 インセンティブ 

  • 外国投資委員会の規則の免除。
  • グローバルに資本を調達する自由。
  • これらのゾーンで占有されているスペースの量に応じて、承認されたゾーン内で外国人従業員を自由に雇用する能力。
  • 操業開始から10年間、非居住者へのロイヤルティおよび技術料の支払いに対する源泉徴収税の免除。