マレーシアでの子育てって?

弊社グループ会社のコスモスプラン社が運営しております『マレーシア不動産情報サイト』に掲載してあります社長コラムより、マレーシアでの子育て体験談としまして、弊社代表のお子さんが就学した際の実体験や、マレーシアでの教育のメリットと注意点、いつからインター校へ入れるべきか等々、弊社代表からのご提案も含めて盛り沢山になっております。皆様がマレーシア留学をお考えになられる際のご参考になればと思いますので、是非ご一読されてみてください。

2017年3月末に5人の子供の2番目(長女)が日本の大学を卒業しました。彼女はマレーシアで生まれ、マレーシアで高校まで勉強し、日本の大学の経営学部に帰国子女枠で入学しました。4月から日本の商社へ入社しました。

卒業を機会に彼女にマレーシアと日本で学んだ学校体験を基に、「マレーシアと日本の社会の違い」「マレーシアで学んで良かった点と注意点」「インター校へ入るタイミング等」色々と聞いて見ました。

特に彼女はマレーシアで勉強した事により日本語以外に、英語と中国語を身に付ける事が出来ました。皆様の参考になるかと思い、このコラムに投稿する事にしました。

マレーシアでの教育のメリットと注意点は?

私の本 ~『日本脱出先候補国No.1マレーシア』筑摩書房~ でも書きましたが、私は子宝には恵まれ5人の子供がいます(残念ながらお金の運は余り無い様ですが。。)皆、マレーシアで育ち、長男は2016年3月に日本の大学を卒業しました。卒業を機会に彼のマレーシアと日本で学んだ学校体験を基に、「マレーシアと日本の社会の違い」「マレーシアで学んで良かった点と注意点」「インター校へ入るタイミング等」を色々と聞いて見ました。皆様の参考になるとよいなと思っています。

それぞれの子供たちの教育ストーリー

1)5歳でペナンのインター校に入学(すぐに英語は上手になりました!)

2)9歳の時にペナン日本人学校に転校。中学2年まで日本人学校在籍

  • インター校に3年程通い日本語が弱くなり、態度や価値観が欧米的になり過ぎと感じ、日本に馴染めない子供なると思い親の判断で転校を決意。
  • 最初の6ヶ月は日本語家庭教師を付けて日本語をキャッチアップして6ヶ月で日本語もほぼ問題無しに。態度や価値観も大きく日本的に転換!

3)中学3年生から現地私立高校に入学。英語とマレー語で授業受ける

  • やはり6ヶ月程度で英語の授業に馴染む。マレー語も習得
  • 日本人学校で5年学び、15歳と言う年齢の為、日本人学校と現地校の違い、良さと欠点も理解出来た様子

4)高校3年は現地のカレッジの大学予科コース

  • 授業は英語で英国やオーストラリアへ進学するコース
  • 大学進学は欧米も可能でしたが、本人は日本の大学帰国子女コースを選択
  • 日本の大学進学の準備は進研ゼミをマレーシアで受講し準備
  • 帰国子女はセンター試験免除で、英語や専門科目の基礎テストと面接で選別され、英語が得意な生徒には有利な面もあり。(大学の選択は限りがあります)
  • 高校3年時点で、日本語が第一言語、英語はネイテイブレベル(TOEIC満点)、マレー語堪能、中国語も日常会話が可能になりました。

5)日本の大学(理工学部)卒業し、日本企業に就職

  • 4年間バイトをしながら日本の社会の現実も見ながら卒業
  • 日本の良い点、欠点もはっきり理解できる様になり、日本企業のグローバル化に貢献したい、出来ると張り切っています。
  • 日本のメーカーのエンジニア職の選択もありましたが、彼は日本の大手語学学校の英語の教師の道を選びました。親としても彼の語学力や国際性が役に立つ適切な職場選択と思いました。

1) 5歳: ペナンのインターナショナルスクールに入学。

英語がすぐに上達し、現地の友達と問題なくコミュニケーションを取れるように。

2) 7歳: ペナン日本人学校に転校。

日本語力が弱くなり、価値観や考え方も欧米的に変わったことを懸念した親の判断で、ペナン日本人学校に転校。最初の1ヶ月は馴染むのが大変だったが、数ヶ月で友達ができ、安定した環境で日本的な価値観に戻ることができた。ペナン日本人学校は小規模で、生徒同士が仲良く、教師陣も優秀でいじめがない良い環境だった。

3) 中学3年生: Hang Chang High School(韓江高校)に進学。

現地の私立高校で、授業は中国語と英語で行われ、最初は中国語を家庭教師で学び、1年間の集中コースを経て、1年後には中国語で日常会話ができるレベルに達した。タイやインドネシア、韓国からの留学生とも交流し、日本人学校と現地校の違いを実感。

4) 高校3年生: 共通試験(UEC)を受け、進学先を選択。

日本の帰国子女コースを選び、進研ゼミを使って日本の大学進学に向けた準備を行った。英語力が得意で、TOEICは980点を取得。中国語も習得し、台湾や中国の大学への進学も視野に入れながら、日本の大学進学を決定。

5) 大学卒業後: 日本の商社に就職。

大学で学んだ経営学を活かし、バイトをしながら日本の社会を実地で学び、日本の良さや課題を深く理解。「海外と日本の架け橋になりたい、日本の良いものを海外に発信していき、逆に海外の良さも日本に伝えていきたい。特にグローバル化をしないといけなくなった今の日本社会のために仲介役を担いたい」と張り切っています。彼女は日本の商社を選択しましたが、親としても彼女の語学力や国際性が役に立つ適切な職場選択であると思いました。

1)幼稚園(4歳~6歳):ペナンのセントクリストファーと言うインター校。

  • 英語は自然と直ぐに身に付きました。(英語の音感含め)

2)ペナン日本人学校(7歳~15歳):小学校1年から中学3年まで

  • 日本人として必要な基本漢字と規律、常識、態度はこの時期に身に付いたと思います

3)ペナン Hang Chang High School(16歳~17歳):英語と中国で教える中華系現地校

  • 中国語と英語の授業の中、苦労した時期です

4)クアラルンプール Real International school(17歳~19歳):ローカル系インター校
     (IGCSEプログラム)

  • 色々な民族、国の友人が出来、楽しかった時期です

5)クアラルンプール Sunway College(19歳~20歳):大学進学コース(A-Level)

  • 日本の大学を目指しながらのA-Levelコースなので両方の勉強で苦労した時期です

6)国立東京農工大学(20~24歳)、工学部:帰国子女枠で入学し卒業

  • 当初は日本の学生生活に馴れるのに少し時間が掛かったけれど、しばらくして友人も出来、部活、バイト、国内外旅行、研究室等で学生生活を満喫した様です。

我が家の教育方針でマレーシアで生まれ育った次男も小学、中学校は現地日本人学校に入れました。従って第一言語は日本語、高校から現地校とインター校で英語と中国で教育を受けたので、両言語とも上達し、特に英語はネイテイブに近いレベルになりました。(TOEIC 975点)日本の大学に入り、また学習言語を日本語に戻し、当初は苦労したと言っていましが、何とか2020年3月に卒業出来ました。親としては、学校を何度も変更し苦労を掛けて来た次男が、苦労を前向きに受止めて頑張ってくれたと嬉しく思っています。

大学卒業後は、日本の大手化学メーカーに就職する事が出来、今後は海外事業展開で活躍したいと張り切っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1)2018年6月8日、クアラルンプール郊外のインターナショナルスクールを卒業

英国式カリキュラム(IGCSE)を修了し、日本の高校2年生相当で卒業。大学進学にはさらに1年間の大学予科コース(A-Level)が必要。3年前にクアラルンプール日本人学校からインター校に転校した際は、英語の授業についていけるか心配だったが、無事に卒業できたことは親として大きな喜び!

2)インター校への転校と編入の経緯

三男は生まれてからずっとマレーシア在住で、小学校から中学校まで8年以上クアラルンプール日本人学校に通学。第一言語は日本語で、友人も日本人学校の日本人中心だった。中学3年の1学期終了後、インター校の3年生に編入を希望。編入試験(数学・理科の英語問題と英語面接)を受けたが、当時の英語力不足を理由に校長から中学2年スタートを勧められた。しかし、日本人学校での成績が良く、学習内容もインター校と重複する部分が多かったため、親の判断で中学3年からスタート。授業についていけない場合は2年に降級する条件付きで編入を許可された。

3)インター校での適応と英語力の向上

幸い、半年も経たないうちにインター校の英語授業に十分対応できるように!日本人学校の学習進度がインター校より早く、すでに日本語で学んだ内容が多かったため、英語と日本語の語彙変換を覚えることで授業を理解。英語力も大きく向上し、インター校での学びにスムーズに適応できた。子供の語学吸収力に驚かされる!

4)インター校の環境と多文化体験

通ったインター校は現地企業が運営し、マレーシア人の教師・生徒が中心。教師は英国などで学位を取得した英語教育のプロで、英国式カリキュラムを問題なく指導。欧米人教師が多い学校に比べ学費が安いメリットもあった。生徒はマレーシア人のほか、中国系(仏教・キリスト教)、インド系(ヒンズー教)、マレー系(イスラム教)が混在し、中国本土や韓国からの留学生も多数。多様な文化に触れ、異文化体験を豊富に積めた。

5)今後の進路と大学予科コース

IGCSE修了後、英国式カリキュラムでは一斉試験の結果で進路が決まるが、三男は日本の大学への帰国子女枠での進学を希望。2018年7月からマレーシアの大学予科コース(A-Level)に入学予定。インター校で3年間英語で学び、英語力は問題ないレベルに到達。日本の大学進学に向けて準備を進めている。

それぞれのマレーシアでの教育についての意見をまとめた結果がこちら!

マレーシア教育のアドバイス

  • 語学と国際感覚の習得

    :小さい頃に語学や国際感覚を身に付けるには、マレーシアは最適な国だと考えます。
  • 英語力に対する不安の軽減

    :インター校に入学する際、英語力が不足していることをあまり心配する必要はありません。子どもは語学を吸収する能力が高いため、最初から完璧な英語力を求める必要はなく、学びながら力を伸ばしていくことが大切です。
  • インター校入学のタイミング

    :インター校への入学は人それぞれですが、子供が将来やりたいことや親目線でどんな人になってほしいのかをしっかりと考えたうえで選択することをお勧めします。
  • 大学進学先の選択肢

    :大学進学は、マレーシアの大学よりも、先進国の学位の方が価値が高く、就職の際にも有利です。また、マレーシアで英語を身につければ、日本や欧米の大学への進学も可能となります。将来やりたいことに応じて最適な学びが得られる大学を選びましょう。また、働きたい国がある場合、その国の大学に進学することで就職の可能性が大きく広がります。
  • 日本語と文化的価値観の維持

    :幼少期からインターナショナルスクールに通うと、日本語力や日本人らしい価値観が弱くなるリスクがあります。将来的に日本文化とのつながりを保つため、幼少期は日本語教育を重視する選択肢も検討してください。
  • 多言語環境での言語習得

    :マレーシアでは日常的に英語、マレー語、中国語に触れるため、自然な形で複数の言語を習得することができます。
  • インターナショナルスクールのメリット

    :様々な国籍の生徒と交流することで、柔軟性や異文化適応能力が養われ、世界的な視野を広げることができます。
  • 新しい環境での心構え

    :  初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、積極的に友達作りや学校活動に参加することで、楽しい学生生活を送ることができます。
マレーシアは多言語環境や多文化共存の中で国際的な視野を育む理想的な教育の場です。クアラルンプールだけでなく、ジョホールやペナンも教育都市として注目されています。弊社は、皆様のお子様やお孫様の国際教育のサポートを全力で行い、マレーシアの教育の魅力をさらに広めて参ります。